悪いことをしたら罰が当たる一因果応報と魔女達の戦いを描いた【アメリカン・ホラー・ストーリーS3魔女団】海外ドラマレビュー(ネタバレあり)

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※画像引用元:アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団(シーズン3) | 20th Century Studios JP

悪いことをしたら罰が当たるわよ。
アメリカン・ホラー・ストーリーS3「魔女団」は、まさにこの言葉を体現したドラマだ。

魔女たちの華やかな戦いの裏には、罪と報い、人種差別の歴史、母娘の確執といった重いテーマが潜んでいる。
ただのホラーではなく、社会派ドラマとしても心に刺さる一作だった。

【ストーリー】

魔女っ子たちが住んでいる寄宿学校が舞台。
ブードゥー教の魔術を使う黒人魔女、魔女狩りの組織との戦いが繰り広げられる。

【登場人物】

・マディソン
ワガママ映画女優の魔女。念力が得意

・クイニー
黒人の魔女、呪いの人形みたいに自分の体を傷つけて相手を攻撃できる魔女

・ゾーイ
身体の関係を持ってる時に相手を殺せる魔女

・ナン
人の心が読めるダウン症の魔女

・コーデリア
寄宿学校の校長で、フィオナの娘

・ミスティ・デイ
蘇生の能力を持つ

・フィオナ
現在のスプリーム コーデリアの母

・カイル
大学のパーティで出会いゾーイと恋に落ちる

・マダム・ラローリー
1800年代に生きた貴族。黒人を拷問し殺していた。その恨みをかい永遠に死ねない呪いをかけられ土に埋められていたのをフィオナに出してもらう

・マリー・ラヴォー
黒人の魔女。マダム・ラローリーに恋人を殺され死ねない呪いをかけて復讐した人物。ブードゥ教の黒魔術を使う魔女。

画像

左からナン、クイニー、ゾーイ
出典:https://www.20thcenturystudios.jp/drama/ahs-s3

【ドラマの世界観】

若い魔女たちを育てる寄宿学校が舞台。

現在、魔女は絶滅危惧種。

自由奔放に生きてきた母のフィオナと真面目で寄宿学校の校長をしているコーデリアは、性格が反対で仲はあまり良くない。

フィオナはミスティ・デイが火炙りにされた件で寄宿学校に戻ってくるが、本当の目的は若さと力を失なわないために不老不死の力を手に入れる方法を探すためだった。

【魔女の最高峰・スプリーム】

通常、魔女は1つの魔法しか使えないが稀に複数の魔法を使える魔女が現れる。

その魔女は満月の夜に〝7つの奇跡〟という試験を受け全てクリアすればスプリームになれるのだ。

スプリームは次のスプリームが現れたら力が弱くなっていくので、そこで世代交代が行われていく設定。

スプリームが死亡した場合も〝7つの奇跡〟の試験に合格しなければスプリームになれない。

現・スプリームであるフィオナは自分がガンになって死期が近づいているので、不老不死になる方法を探しているのだ。

【ゾーイとカイルの恋愛】

マディソンを襲った大学生たちの巻き添えで死んでしまったカイル。
その後、マディソンとゾーイが死体と死体の身体を繋ぎ合わせてカイルを魔術で生き返させる。

生き返ったカイルは人間らしさがなく、自分が何者かも分からない。カイルを必死でお世話するゾーイ。

2人は再び恋に落ちるが、マディソンと三角関係になってしまう。

のちにフィオナの魔法で少し人間らしくなり魔女たちの番犬になり、ゾーイだけを愛するようになる。

【魔女たちの戦い】

先代スプリームと休戦協定を結んでいたが、フィオナがマリー・ラヴォーの恋人であるミノタウルスを殺したことから休戦協定が破られ、戦うことになる。

その始まりは、マダム・ラローリーが生きた1800年代の黒人奴隷時代の恨みも根深く残こされていて戦いに拍車をかけている。

黒人が奴隷にされていたという時代背景が映し出されていて、たんなる魔女同士の戦いではないところも、ストーリーに重みを持たせている。

黒人魔女のクイニーがマダム・ラローリーに黒人の奴隷解放運動の映像を見せるエピソードでは、音楽と共に解放を必死で訴える黒人の姿を見て涙を流すマダム・ラローリー。

魔女同士の戦いに、人種差別を背景に設定するなんて誰が予想できたでしょうか。

ブードゥー教の魔術で墓に眠る死体をゾンビにして襲わせるというワクワクゾンビタイムも訪れます。

チェーンソーを使ってゾンビを頭から横に真っ二つにしたり上半身と下半身を横半分にぶった斬ったり突然のゴア描写に驚かされます。

こんな急な展開が突如として差し込まれるのが、アメホラあるある。笑

魔女VSブードゥー教の戦いは、魔女狩りの組織との戦いに移っていきます。

共通の敵ができたことから、マリー・ラヴォーと手を組むことになっていく。

コーデリアの旦那が実は、魔女狩りの組織の息子だったということが明らかに。

魔女狩りの組織の一員に硫酸をかけられ失明したコーデリアは魔女の力が覚醒。
触れた人の過去が見える千里眼の力を獲得する。

魔女たちは殺されたりするが、蘇生の魔法で生き返ったり失明が治ったりするので、見ているうちにどんな目に遭っても安心して見ていられる。笑

なんやかんやあって、最後はフィオナ達が勝利します。

【7つの奇跡】

新しいスプリームになるためには、念力、他人を動かす意思操作、瞬間移動、予知、蘇生、冥界に行き戻って来れること、発火能力と7つの軌跡を起こすこと全てに合格しなければなりません。

マディソン、ミスティ、クイニー、ゾーイが次のスプリームの座をかけて受けることになります。

ミスティは冥界から戻って来れず、身体が灰のように散って死んでしまいます。

瞬間移動では、誤って門の棒にゾーイが刺さって死んでしまい、脱落。

クイニーは、蘇生の魔法でゾーイを生き返らせることができず、脱落。

マディソンは、予知ができずに脱落。

最後に飛び入りで試験参加になった、コーデリアがゾーイを生き返らせ、予知も成功してスプリームになるのでした。

【感想とまとめ】

フィオナは、とてもスタイルがよく綺麗なお婆様。
(アメホラのS1で隣人のコンスタンスさん役、S2では鞭打ち刑を患者にするシスター役をしていた)

画像フィオナ役のジェシカ・ラング
出典: https://s.cinemacafe.net/article2013/10/25/19916.html#

人の記憶や身体を操れて、念力も使える最強魔女である。

他にも魅力あふれる個性豊かな魔女たちがたくさんいます。

魔女の委員会の1人だったマートル・スノーは横に広がる細かいパーマ頭で、オレンジ色の髪に吊り上がったメガネをしていて鼻も少し上にとんがっているので、本物の魔女に見えて良かった。

途中、死んでしまうけど人の心が読めるダウン症のナンの笑顔がキュートで本当に可愛らしい。

魔女達が気合いを入れる時に着るブラックコーデがスタイリッシュ&エレガントでオシャレ。
ツバが広い帽子や、ショール、サングラス、赤い口紅などでアクセントをつけたりしてて、私の好みのスタイルが多かった。

今回は魔女っ子たちの物語なので、彼女達の幼稚さからくる衝動的な行動や心の葛藤などティーンエイジャーらしい内容もあります。

彼女たちの成長する姿に、親心が芽生えてきます。

ブードゥ教のマリー・ラヴォーとマダム・ラローリーの2人の話は、罪を犯した者は当然の報いを受けるという強いメッセージ性を感じました。

マリー・ラヴォーは永遠の命をもらう代わりに年に一回、神か悪魔に攫ってきた赤ん坊を捧げてたし、マダム・ラローリーは黒人への拷問で2人とも地獄に堕ちます。

フィオナも先代スプリームを殺したりしているので、やはり最後は彼女も殺されてしまうという結果になっています。

マディソンも同じ。

「犯した罪は必ず報いを受ける」という普遍的なテーマが流れている。

マリー・ラヴォー、マダム・ラローリー、フィオナ、マディソン……彼女たちは皆、自らの選択の果てに地獄を見る。
最後にスプリームとなるコーデリアの姿は、世代交代を超えた“浄化”にも見えた。

この物語は、魔女たちのホラーでありながら、人間ドラマとしての寓話でもある。

──悪いことをしたら、必ず罰が当たるのだから。

子供の教育に、マダム・ラローリーの話しが使えそうだと思った。笑

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