2025年配信
制作国:韓国
監督:キム・ビョンウ
出演:キム・ダミ/パク・ヘス他
大洪水 : 場面カット – 映画.com
【ストーリー】
隕石が南極に落下し、世界規模の大洪水が発生。
人類は滅亡の危機に陥る。
AI研究所の感情エンジン開発者のアンナと息子のジャインは、救助に来たセキュリティーチームのヒジョと共に避難用ヘリに乗るため屋上を目指すことになる。
【災害映画だと思い込んでいた】
最初はよくある、災害パニック映画だと思って観ていた。
洪水、混乱に限られた時間。
ヘリでの脱出。
大洪水の中、人類がどう生き残れるのかを見届ける物語だと思っていました。
ところが、途中から回想シーンが入り、アンナが「私には母性がない」ジャインを回収・引き渡すなどの単語がでてきて
???
と、なる。
実の息子じゃないの??
災害とは別によく分からない親子関係がぶっこまれてきます。
しかも父親は水難事故で死亡してるとのこと。
でも、ジャインは「オンマァ」とアンナを呼び、実の子のように振舞っています。
【感情は作れない、だから学ばせる】
観ていくうちに、ジャインはアンナの研究所で作られた新人類と呼ばれる人工人間だったことが分かります。
人工で人間を作ることはできたが、感情は学ばせる必要があったので、
赤ちゃんの頃からジャインの母親役としてアンナが育てていたのだ。
(アンナの死んだ旦那が本物だったのか同じ研究者で父親役としていたのかは不明。)
この物語の核は、〝感情〟。
人類滅亡を前提に、新たな存在を残すための計画。
知識などではなく、感情が大事。
アンナとジャインの関係は、そのための過程。
大洪水の中、救助ヘリの待つ屋上へ必死に逃げる中でアンナの母性が見えてきます。
屋上へとたどり着いたと思ったら、ジャインは無理やり回収され記憶としてデータを抜かれます。
ヒジョも銃で撃たれ、アンナだけ宇宙へと脱出します。
アンナは必死でジャインも一緒に連れて行ってと頼みますが、その想いも虚しく散ります。
私は、ここでのアンナの必死の懇願に大号泣でした。
なんだかんだで情から母性がちゃんと残っていたのね。
泣きながら宇宙へと旅立つアンナ。
地球滅亡を防ぐには、感情エンジンの完成が必要不可欠に。
ジャインのデータで子供は完成したので、次は母親の感情を造ることになります。
実験対象を母親に設定し、子供(ジャイン)を探すことによって母性を引き出すという実験に移ります。
そこへ宇宙船に小惑星が衝突し、瀕死の状況ながらも自分が実験対象になることを決めるアンナ。
【何万回も、同じ感情をやり直す】
そこから物語は、大洪水が始まる朝が何度も繰り返される世界へ移る。
毎朝、ジャインに起こされ大洪水に気付き、ヒジョが救出に来る。
目を離した隙にジャインがいなくなってしまう。
必死にジャインを探すアンナ。
アンナの着ているTシャツの数が増えいく度に何百回、何万回もこの実験が続いていることが分かる。
アンナは、ジャインを探す途中で今までは見過ごし、助けなかった人たちを助け出したり、ヒジョとも協力し合うようになり様々な感情を学んでいきます。
そして、何万回も繰り返すうちに自分が過去に何かあったか気付き、行動を変えていき生き残れるように。
ジャインが隠れていたのは、屋上のタンスの中でした。
生きていた時に最後の別れ際「必ず会いに行くから待っていて」というアンナの言葉を覚えていたジャインの隠れ場所。
繰り返される日々の毎朝、ジャインがアンナに携帯に保存した絵を見せたがっていた理由。
繰り返し行う毎日だが、アンナの記憶はリセットされてしまう。
それに気付いてほしくて毎日同じ絵を描いて見せようとしていたジャイン。
それに気付いた時のアンナの表情で、胸打たれ、再会することができた二人に涙しました。
【理屈はさておき、私は泣いた】
どの視点から観るかによって、感想が変わるかもしれない。
別に新人類じゃなくても生き延びた人たちで何とか出来たんじゃないかしらとも思ったけど。
アンナは最初の宇宙船での小惑星衝突事故で死んだ。
何万回も繰り返し、ジャインを探しているのアンナの意識の中だろうなと思う。
生きてる時も、自分の子ではないジャインを背負って非難したり、お漏らしして「ごめんなさい」と謝るジャインに「温かいね」と言えてる時点でもう母性はあるのよ。
だから、またジャインに会うために自分が実験体になったのよね。
そのこともあり、母性が育っていき最終的に実験は成功する。
最後は、アンナとジャインの意識がインストールされた新人類で地球に向かうという希望にあふれた終わり方でしたが、これからはジャインが子孫を作っていくのかといろいろ疑問に思いましたが。
あと、地球はもう人が住めるくらいに再生されているのだろうか。
どれくらいの時がたったのか分かりませんが、
私は、面白いと思いました。
子の母を想う気持ちと、母性が徐々に育っていく過程をみながらボロ泣きでした。
あと役者さんは、手がふやけて大変だったんだろうなと、ふと思いました。
個人的評価
パニック度・・★2.5
ハラハラ度・・★2.5
びっくり度・・★3.5
SF度・・・・★4
ボロ泣き度・・★4.5
総 合・・・・★3.5
※感情評価重視のため、総合は3.5にしました。


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